世界大百科事典 第2版の解説
スボロフ【Aleksandr Vasil’evich Suvorov】
ロシアの将軍。陸軍大将を父として生まれ,七年戦争で初めて実戦に参加して以来,数々の武勲をたてた。1799年,対フランス戦争で北イタリア,スイスに遠征し,その功により大元帥,公爵に叙せられた。彼は兵士の教育,戦闘訓練,内務勤務について述べた《連隊要務令》,兵学理論を要約した《勝利の科学》を著し,近代兵学の確立に貢献し,部下からクトゥーゾフらの名将を輩出した。【米川 哲夫】
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