スポーツ写真(読み)すぽーつしゃしん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「スポーツ写真」の意味・わかりやすい解説

スポーツ写真
すぽーつしゃしん

スポーツに興ずる人間の姿やその肉体、精神の高揚感、試合の雰囲気などを主題とする写真の総称。古代ギリシア彫刻にもみられるように、スポーツに興ずる人間の姿は古来より造形的な表現の主題として扱われてきたが、写真によるスポーツ撮影は、19世紀後半の写真術発明期にマイブリッジやマレーによって行われた。しかしそれらは、写真の瞬時記録性を立証し、動体の変化を撮影することで時間を視覚化する試みであったから、今日いうスポーツ写真とは同義ではない。現在のスポーツ写真の起源は、1893年のクーベルタンによる近代オリンピック宣言に象徴される近代スポーツの勃興(ぼっこう)、ならびに写真印刷物の一般化にさかのぼることができ、1930年代のグラフ・ジャーナリズムの隆盛で、今日の形式が完成した。近年では写真機材の発達で、ほんの一瞬の運動動作まで正確な写真撮影が可能となり、肉体の極限を表現したものが増えている。

[平木 収]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ノーベルがスウェーデンアカデミーに寄付した遺産を基金とする世界的な賞。1901年以降行われ、毎年、物理学・化学・生理学および医学・文学・平和・経済学の6部門において、顕著な功績のあった人に授与される。...

ノーベル賞の用語解説を読む