スレーター行列式(読み)スレーターぎょうれつしき(英語表記)Slater determinant

法則の辞典 「スレーター行列式」の解説

スレーター行列式【Slater determinant】

N 個のフェルミ粒子*で構成されている系の波動関数を,パウリの原理*を満たすようにして N 個のスピン軌道関数を用いて近似した行列式.「行列式波動関数」とも呼ばれる.

出典 朝倉書店法則の辞典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「スレーター行列式」の意味・わかりやすい解説

スレーター行列式
スレーターぎょうれつしき
Slater determinant

N個の粒子から成るフェルミオン系の波動関数は2粒子の座標とスピンの交換に対して符号を変える。粒子間の相互作用がないとき,この対称性を満たす波動関数は,個々の粒子の波動関数を N個とり,これを使って行列式をつくればできる。これをスレーター行列式という。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android