スロープスタイル

デジタル大辞泉 「スロープスタイル」の意味・読み・例文・類語

スロープスタイル(slopestyle)

フリースタイルスキースノーボード競技種目の一。さまざまな構造物とジャンプ台が置かれたコースで、選手は滑降しながらそれらを使用して曲技的な演技を行う。冬季オリンピックの正式種目。

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共同通信ニュース用語解説 「スロープスタイル」の解説

スロープスタイル

スノーボードのスロープスタイル 斜面に設置されたジャンプ台や、手すりのような障害物を乗り越える際に繰り出す技で競う採点競技。6人の審判員が100点満点で採点し、最高と最低を除いた4人の点数平均順位を決める。北米の総合競技大会「冬季Xゲーム」でも実施され、人気が高い。世界選手権では2011年大会から行われ、冬季五輪は14年ソチ大会で正式種目となった。(共同)

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知恵蔵 「スロープスタイル」の解説

スロープスタイル

2014年ソチ大会から冬季オリンピック種目に採用されたスノーボード、フリースタイルスキーの競技。アイテムと呼ばれる障害物や、ジャンプ台などが配置されたコースを滑り、採点により順位を決定する。準決勝決勝はトーナメント方式で行われ、各ラウンドで2本ずつ滑って点数の高い方を採用する。アメリカで生まれた競技種目で、若い世代に人気が広がっている。
コースは大会により異なるが、一般的に、長さ600~1000メートル前後、高低差は150メートル程度で、前半はアイテムが配置された「ジブセクション」、後半はジャンプ台が設けられた「ジャンプセクション」と呼ばれる。
アイテムは、箱型をしたボックス、手すりの形をしたレールなどの人工的に作られた障害物で、長さ、形、設置角度が異なるものを複数配置することで、多様なコース設定となる。選手はコース上のいくつかのアイテムの中から選択して滑走することができる。
ジャンプ台は通常3~4台が設置される。このジャンプ台はキッカーとも呼ばれ、大きいものでは約20メートルにもなる。
用具の特徴は、スノーボード、スキーとも、前部だけでなく後部も反り上がっているツインチップ構造になっていること。これは前方向だけでなく後ろ方向にもすべる技が使われるためである。
3~6人(フリースタイルスキースロープスタイルでは5人)のジャッジが、技の全体の印象、高さ、難易度、完成度、多様性、流れなどの観点から採点を行い、2本の演技のうち得点の高い方のスコアで競う。パラレル、モーグルなどの種目とは異なりタイムは成績に関与しない。
新種目となったソチ五輪での優勝者は、スノーボードスロープスタイル男子が、アメリカのセージ・コッツェンバーグ、女子は同じくアメリカのジェイミー・アンダーソン。フリースタイルスキースロープスタイル男子がアメリカのジョス・クリステンセン。女子は、カナダのダラ・ハウエル。日本選手ではスノーボード・男子スロープスタイルで17歳の角野友基が8位に入賞。フリースタイルスキースロープスタイル女子の高尾千穂は22位だった。

(葛西奈津子  フリーランスライター / 2014年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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