スヴェトラーナ アレクシエーヴィッチ(英語表記)Svetlana Aleksandrovna Aleksievich

現代外国人名録2016 の解説

スヴェトラーナ アレクシエーヴィッチ
Svetlana Aleksandrovna Aleksievich

職業・肩書
作家,ジャーナリスト

国籍
ベラルーシ

生年月日
1948年5月31日

出生地
ソ連ウクライナ共和国イバノ・フランコフスク州(ウクライナ)

学歴
ミンスク大学ジャーナリズム科卒

受賞
ノーベル文学賞〔2015年〕,ライプツィヒ国際ドキュメンタリー映画祭銀の鳩賞〔1983年〕,クルト・トゥホルスキー賞〔1996年〕,アンドレイ・シニャフスキー賞〔1997年〕,エーリッヒ・マリア・レマルク平和賞〔2001年〕

経歴
ベラルーシ人の父親とウクライナ人の母親を持ち、ベラルーシ・ミンスクで育つ。大学でジャーナリズムを専攻し、1970年代初めは地方紙のジャーナリストとして活動。その後、戦争チェルノブイリ原発事故(’86年)などの大惨事に見舞われた、歴史に名を残さないような人々の生々しい証言を集めたルポルタージュに取り組み、聞き書きの手法を確立。’83年ライプツィヒ国際ドキュメンタリー映画祭で銀の鳩賞を受賞。第二次大戦の従軍女性たちの証言を掘り起こした「戦争は女の顔をしていない」(’84年)はベストセラーとなり、映像化もされた。「アフガン帰還兵の証言」(’91年)は政府批判ともとれる内容で、出版当初、共産党や軍関係者から強い抗議を受けた。チェルノブイリ原発事故やアフガン戦争を、歴史的なものではなく人々との内面の歴史と捉え、その苦しみを代弁した作品が評価され、2015年ノーベル文学賞を受けた。他の作品に「ボタン穴から見た戦争」(1985年)、「死に魅入られた人びと」(’93年)、「チェルノブイリの祈り」(’97年)などがある。

出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報