ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「セメント原料」の意味・わかりやすい解説 セメント原料セメントげんりょう セメントの成分。石灰分,シリカ (ケイ砂) ,アルミナ,酸化鉄などである。石灰分は石灰石,セメントロックなど石灰質原料で供給され,またシリカ,アルミナ,酸化鉄は粘土,頁岩,粘板岩などの粘土質原料から供給される。シリカが不足する場合はさらに軟ケイ石で補い,また酸化鉄分を補うためには鉱滓,鉄鉱石を使う。このほかにセメントの凝結,硬化を調節する添加剤として石膏を用いる。日本ではこれらの原料資源が豊富で,セメントメーカーは各原料をほとんど自家供給している。普通セメント 1tを生産するには通常,石灰石 1.2t,粘土 0.2t,鉱滓 0.3t,ケイ石 0.6t,石膏 0.4tを使用する。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by