ソモサ一族(読み)ソモサいちぞく(その他表記)La familia Somoza

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ソモサ一族」の意味・わかりやすい解説

ソモサ一族
ソモサいちぞく
La familia Somoza

1930年代以来ニカラグアを支配していた一族。アナスタシオ・ソモサ・ガルシア Anastasio Somoza García (1896~1956) は,1933年同国の国家警察隊長官となり,国の実権を握り 37~47,50~56年大統領として,また実力者として同国を独裁的に支配した。その政治力,軍事力と巨大な財力でソモサ一族の支配は不動のものとなった。 56年9月に彼が暗殺されたのちも,息子のルイス・ソモサ・デバイレ Luis Somoza Debayle (1922~67) が 57~63年大統領をつとめた。さらにその弟アナスタシオ Anastasio Somoza Debayle (25~80) が 67~72,74~79年大統領になるなどソモサ一族による支配が続いた。しかしアナスタシオは 79年7月内戦で辞任し,アメリカ合衆国,ついでパラグアイ亡命。同国のアスンシオンで暗殺された。

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