財力(読み)ザイリョク

デジタル大辞泉 「財力」の意味・読み・例文・類語

ざい‐りょく【財力】

財産があることによって生じる物事をなしうる力。金力。「財力にものをいわせる」「財力に飽かせて買いまくる」
費用を負担しうる能力資力経済力。「事業を起こすに足る財力

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「財力」の意味・読み・例文・類語

ざい‐りょく【財力】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 大きな財産があることによって、ものごとを動かしうる力。金力。
    1. [初出の実例]「元来国内の訌争にて、民の肝脳地に塗り、財力を屈したるは」(出典:米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉一)
  3. 費用を負担することのできる力。資力。経済力。
    1. [初出の実例]「遷都、内裏造営、山海の財力(ザイリョク)の尽きぬるのみに非ず」(出典源平盛衰記(14C前)一七)
    2. [その他の文献]〔白居易‐東林寺経蔵西廊記〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「財力」の読み・字形・画数・意味

【財力】ざいりよく

支払い能力。〔戦国策、趙一〕三國(晋・韓・魏)の兵、晉陽に乘じて、に戰ふ。~晉水を決して之れに(そそ)ぐ。晉陽を圍むこと三年。~襄子、張孟談に謂ひて曰く、糧匱(とぼ)しく、財力盡き、士大夫めり。吾(われ)守ること能はず。を以て下らんと欲す。何如(いかん)と。

字通「財」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android