ソルトン(読み)そるとん

図書館情報学用語辞典 第5版 「ソルトン」の解説

ソルトン

1927-1995.ドイツのニュールンベルク生まれ.ベクトル空間モデルの開発などで多大な足跡を残した情報検索の研究者.1947年米国移住,ブルックリンカレッジ,ハーバード大学で学ぶ.ハーバード大学助教授を経て1965年にコーネル大学に移り,以降30年間同大学で教鞭をとる.彼を中心とするグループが1960年代に開発したSMARTシステムは最初の本格的な自動索引・検索システムであった.また,この研究からベクトル空間モデルなどの理論が生まれ,体系化された.そのほかにも検索結果の評価や自然言語処理技法の応用など,情報検索に関連して幅広い業績を残した.

出典 図書館情報学用語辞典 第4版図書館情報学用語辞典 第5版について 情報

世界大百科事典(旧版)内のソルトンの言及

【インペリアル・バレー】より

…アメリカ合衆国,カリフォルニア州南東部からメキシコのバハ・カリフォルニアの一部に広がる乾燥した盆地。コロラド砂漠の一部で,大部分が海面以下。かつてはカリフォルニア湾に続く谷を形成したが,コロラド川デルタの形成により区切られ盆地化した。1902年に最初の灌漑事業が完成したが,3年後にコロラド川が氾濫して北側にソールトン海が形成された。インペリアル・ダム(1938)とオール・アメリカン水路(1940)の完成によって急速に灌漑化が進み,2000km2の耕作地に多様な農産物を産する肥沃な農業地帯となった。…

【温泉】より

…温泉中の塩類量が海水以上に濃厚である場合,あるいは高温酸性泉の場合には重金属が温泉中に含まれている。カリフォルニア州南部の塩湖ソルトン湖の地熱地帯で掘られた2000mのボーリング孔井から採取された熱水は,海水の数倍の塩分をもつ塩化物泉で,この中に銅3~8ppm,鉛80~100ppm,亜鉛500~540ppmが含まれ,金属鉱床を形成する鉱液として注目された。六甲山地北麓の有馬温泉では塩分濃度が海水の2倍あり,地下から取り出されたボーリング・コアの割れ目には鉛,亜鉛,銅を含む硫化鉱物が認められ,金属鉱物を晶出している温泉として知られている。…

【カリフォルニア[州]】より

…主として岩石海岸からなる太平洋岸に沿ってコースト・レーンジズ(海岸山脈)が走り,内陸に連なるシエラ・ネバダ山脈との間には,長さ700km,幅100~200kmのセントラル・バレーが広がり,肥沃な農業地帯をなす。北部は多雨で森林に恵まれるが,南部にはモハーベ砂漠や,コロラド砂漠の一部を占めるインペリアル・バレーと湖面高度海面下73mのソルトン湖がある。ホイットニー山(4418m)を最高峰とするシエラ・ネバダ山脈の南東には,盆地床で北アメリカの最低点(標高-86m)をなすデス・バレーがある。…

※「ソルトン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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