図書館情報学用語辞典 第5版 「ソルトン」の解説
ソルトン
出典 図書館情報学用語辞典 第4版図書館情報学用語辞典 第5版について 情報
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…アメリカ合衆国,カリフォルニア州南東部からメキシコのバハ・カリフォルニアの一部に広がる乾燥した盆地。コロラド砂漠の一部で,大部分が海面以下。かつてはカリフォルニア湾に続く谷を形成したが,コロラド川デルタの形成により区切られ盆地化した。1902年に最初の灌漑事業が完成したが,3年後にコロラド川が氾濫して北側にソールトン海が形成された。インペリアル・ダム(1938)とオール・アメリカン水路(1940)の完成によって急速に灌漑化が進み,2000km2の耕作地に多様な農産物を産する肥沃な農業地帯となった。…
…温泉中の塩類量が海水以上に濃厚である場合,あるいは高温酸性泉の場合には重金属が温泉中に含まれている。カリフォルニア州南部の塩湖ソルトン湖の地熱地帯で掘られた2000mのボーリング孔井から採取された熱水は,海水の数倍の塩分をもつ塩化物泉で,この中に銅3~8ppm,鉛80~100ppm,亜鉛500~540ppmが含まれ,金属鉱床を形成する鉱液として注目された。六甲山地北麓の有馬温泉では塩分濃度が海水の2倍あり,地下から取り出されたボーリング・コアの割れ目には鉛,亜鉛,銅を含む硫化鉱物が認められ,金属鉱物を晶出している温泉として知られている。…
…主として岩石海岸からなる太平洋岸に沿ってコースト・レーンジズ(海岸山脈)が走り,内陸に連なるシエラ・ネバダ山脈との間には,長さ700km,幅100~200kmのセントラル・バレーが広がり,肥沃な農業地帯をなす。北部は多雨で森林に恵まれるが,南部にはモハーベ砂漠や,コロラド砂漠の一部を占めるインペリアル・バレーと湖面高度海面下73mのソルトン湖がある。ホイットニー山(4418m)を最高峰とするシエラ・ネバダ山脈の南東には,盆地床で北アメリカの最低点(標高-86m)をなすデス・バレーがある。…
※「ソルトン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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