タブラバヤ(読み)たぶらばや(その他表記)tabla baya

デジタル大辞泉 「タブラバヤ」の意味・読み・例文・類語

タブラ‐バヤ(〈ヒンディー〉tablā-bāyāṃ)

北インド音楽で用いる太鼓右手でたたくタブラ左手でたたくバヤの併称で、2個一組で演奏する。両者とも片面に膜を張り、手のひらや指で打って音を出す。タブラ。

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関連語 名詞

精選版 日本国語大辞典 「タブラバヤ」の意味・読み・例文・類語

タブラ‐バヤ

  1. 〘 名詞 〙タブラ

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「タブラバヤ」の意味・わかりやすい解説

タブラ・バヤ
たぶらばや
tabla baya

北インドの2個一組の片面太鼓。単にタブラともいう。通常右手でたたく小形の太鼓をダヤンまたはタブラ、左手でたたく太鼓をバヤまたはバヤンとよぶ。ダヤンは膜面の直径約15センチメートル、胴は木製で底に近い部分が外側に張り出している。バヤは膜面の直径約25センチメートル、胴は金属または素焼粘土製で、全体に丸みを帯びている。両方とも高さは約25センチメートルで、膜面は革紐(かわひも)で胴に固定される。さらにダヤンは紐に木製のくさびをかけ、バヤより八度上に調律される。膜面にはマンガンを米と水で練ったものが塗られ(ダヤンでは中央、バヤでは中央よりやや奏者側)、さまざまな音色が出るようくふうされ、手のひらや指を使って、基本的にダヤンでは5種、バヤでは3種の音色が出せる。弦楽器シタールやサロッドなどとの競演に用いられる。

[柴田典子]

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