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ダウンレンジ局 ダウンレンジきょくdown-range station

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ダウンレンジ局
ダウンレンジきょく
down-range station

人工衛星の打ち上げにおいて,打ち上げから人工衛星の分離まで,衛星を搭載したロケットの飛行経路を追跡・監視する地上局。このために,ロケットに対し電波を用いて,テレメータの受信,レーダによる位置測定およびコマンド送信などを実施する。ロケットで使用する電波は,電離層の影響を受けない超短波以上の高い周波数で,直進する性質を持ち,見通し外の通信はできない。地球が球形なため,打ち上げ射場周辺の地上局だけでは,ロケットが見通し外となる場合が生じる。このためロケットの打ち上げ軌道に沿って,何ヵ所か地上局が設置される。打ち上げ射場周辺の地上局をアップレンジ局,それ以外の地上局をダウンレンジ局と呼ぶ。日本の場合,種子島からH-Iロケットで静止衛星を打ち上げる際には,小笠原およびクリスマス島 (キリバス共和国) のダウンレンジ局を使用する。ダウンレンジ局の必要な場所に島などの陸地がない場合は,船舶または航空機を用いることもある。

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