チオシアン

化学辞典 第2版「チオシアン」の解説

チオシアン
チオシアン
thiocyanogen

(SCN)2(116.17).ロダンともいう.IUPAC特性基置換命名法の正式名はジスルファンジカルボニトリル.AgSCNをエーテルに懸濁し,Br2 または I2 などで酸化すると得られる.Pb(SCN)2の氷酢酸懸濁液を Br2 で処理すると,酢酸溶液が得られる.直線形のS-C-Nが,N≡CS-SC≡Nのように結合した形.S-S1.93 Å.SC≡Nは同一平面上にはなく,88°ずれている.黄色の結晶.低温では安定である.融点約-2~-3 ℃.室温ではすみやかに重合して赤色のポリシアン (SCN)n になる.I2 に似た酸化力をもつ.水と反応して,HCNとH2SO4になる.CCl4などの有機溶媒には (SCN)2 のまま溶けるが,徐々に分解する.酢酸溶液中ではやや安定である.H2Sとは反応する.

2(SCN)2 + H2S → S(SCN)2 + 2HSCN

[CAS 505-14-6]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

ワールドカップ

4年ごとに開催されるサッカーの世界選手権。国際サッカー連盟(FIFA(フィファ))が主催し、その加盟協会の代表チームによって争われる。[大住良之]概要FIFA傘下の6地域連盟ごとの「予選大会」と、それ...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android