南太平洋、フランス領ポリネシア中部のサンゴ礁からなる島嶼(とうしょ)群。パウモツPaumotu諸島、ロウLow諸島、デンジャラスDangerous諸島などの別名がある。長さ72キロメートル、幅24キロメートルのランジロアRangiroa環礁から、直径1.5キロメートルにも満たないものまで76の環礁と島(そのうち53に住民がいる)からなっている。それらをあわせて面積690平方キロメートル、人口1万5370(1996)。グアノと真珠貝を産する。1947年にヘイエルダールのコン・ティキ号がラロイアRaroia島に到着した。また、1966年以降96年までフランスがムルロア環礁などで核実験を行っている。
[大島襄二]