日本大百科全書(ニッポニカ) 「ムルロア環礁」の意味・わかりやすい解説
ムルロア環礁
むるろあかんしょう
Atoll de Mururoa
南太平洋、フランス領ポリネシア、ツアモツ諸島の南東部にある環礁。東西27キロメートル、南北13キロメートル。1966年から74年まで41回にわたりフランスの大気圏内核爆発実験が行われた。のち世界各地からの抗議により、実験は南32キロメートルのファンガタウファFangataufa環礁の地下爆発に変更された。実験は92年に中断されたが、95年9月再開1回目の実験がムルロア環礁で実施された。96年1月に再開6回目(通算181回目)の実験がファンガタウファ環礁で行われた後、フランスは実験の終了を宣言。同年12月にはムルロア環礁の実験施設も閉鎖された。
[大島襄二]