山川 世界史小辞典 改訂新版 「ティムール帝国」の解説
ティムール帝国(ティムールていこく)
1370~1507
ティムールによって,サマルカンドを首都に中央アジアから西アジアに建設された国家。ティムール没後,その混乱を収めヘラートに都した第3代シャー・ルフと,第7代君主アブー・サイード(在位1451~69)のときには統一を保ったが,アブー・サイードの死後サマルカンド政権とヘラート政権とに分裂した。歴代君主らの文芸保護により,これらの都市を中心に華やかな宮廷文化が栄えた。シャイバーン朝に滅ぼされたのち,一族のバーブルはインドで王朝(ムガル帝国)を再興した。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報