ティモクラティア(読み)てぃもくらてぃあ

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ティモクラティア
てぃもくらてぃあ
timokratiaギリシア語

古代ギリシアのポリスで行われた国制の一つ。市民の財産を評価して彼らを四つの財産級に分け、財産級に応じて政治、軍事上の権利義務を定めた。下の財産級の者は官職につけなかったので、一種の寡頭政であった。しばしば「金権政治」と訳されるが、評価の対象となる財産は、もっとも有名なソロンの国制の場合のように土地だけのこともあったので、「財産評価政」のほうが適訳である。[清永昭次]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内のティモクラティアの言及

【ギリシア】より

…ソロンはまた国制の上では土地財産からあがる収穫量の多寡に応じて市民を4等級に分け,それぞれの等級に応じて参政権と兵役を定めた。これを〈財産評価による政治(ティモクラティア)〉という。なかでも役人の不法行為を弾劾する権利を民衆に与えたことは,貴族の恣意的な支配を抑えるのに大きな意義をもつものであった。…

【ソロン】より

…また従来からのアレオパゴス会議のほかに,農民級までの評議員で構成される四百人評議会を設置して,民会の議案を準備する権限を与えた。この国制は,財産を基準にして市民の政権参与の大きさを定めたもので,財産政治(ティモクラティア)と呼ばれる(図)。ソロンはほかにも多くの法を制定した。…

※「ティモクラティア」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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