テムデル(読み)テムデル(その他表記)Temüder

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「テムデル」の意味・わかりやすい解説

テムデル(鉄木迭児)
テムデル
Temüder

[生]?
[没]至治2(1322)
中国,元中期の権臣。モンゴル人。世祖フビライ・ハンのとき中書左丞相をつとめたフルブハ (忽魯不花) の兄弟ムルホチ (木児火赤) の子。仁宗即位とともに中書右丞相となり,武宗朝以来のインフレーションの抑制に各種の政策を行なったが,失敗。武宗,仁宗の母,興聖太后の庇護を背景に,仁宗の皇太子にシデバラ (→英宗) を立てるため尽力。一度その専権,汚職を平章政事バイジュ (拝住)らに指弾され失脚したが,英宗即位後再び右丞相となって権勢をふるい,政敵を殺した。死後旧罪をあばかれ,爵位を追奪,家産を没収された。

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