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テーラーメード薬物療法 てーらーめーどやくぶつりょうほう

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知恵蔵の解説

テーラーメード薬物療法

従来の万人向けの薬物治療に対して、患者それぞれの個性を考慮した薬物治療のこと。医薬品は、使用法を順守しても、個人差のため一部有害作用(副作用)を経験する患者もいる。医薬品の使い方(用法・用量)は、臨床データの平均値に着目され決定されるため、「平均的なヒト」のデータを根拠にした薬物治療が、各個人に同様に施されることになる。これに対してテーラーメード薬物療法では、薬物治療を患者ごとに個別化し、「最小の副作用で、最大の治療効果」を得ることを目標に、以下のように治療を進める。(1)患者の生活環境や、遺伝、後天的な体質の違いなどを考慮する、(2)最適な薬剤とその用法・用量を決定する、(3)投与後の経過や疾患状態の変化を診て、必要であれば薬剤や用法・用量を変更する、など。分子標的がん治療薬(メシル酸イマチニブなど)は、患者の疾患の違いに応じた薬の選択と適用という意味で、テーラーメード薬物療法といえる。テーラーメード薬物療法を行う際は、患者に対して十分な説明を行い、患者が望む薬物治療を合理的な価格で提供することが重要である。

(澤田康文 東京大学教授 / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」
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