日本大百科全書(ニッポニカ) 「ディック反応」の意味・わかりやすい解説 ディック反応でぃっくはんのうDick test しょうこう熱に対する抵抗性の有無を調べる皮膚反応試験をいう。しょうこう熱の病原菌である溶連菌の発赤毒素を薄めて皮内に接種し、24時間後に直径10ミリメートル以上の発赤を認めた場合に陽性とし、抗毒素が少なく、しょうこう熱にかかりやすいと判定する。1924年にシカゴの臨床医ディック夫妻により発見、報告された。早期発見には役だたず、現在は行われていない。[柳下徳雄] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例