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ディビジヨニスム divisionnisme[フランス]

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世界大百科事典 第2版の解説

ディビジヨニスム【divisionnisme[フランス]】

分割主義と訳す。新印象主義の基本的な方法論である。もともとは光は分光色によって構成されているという認識から,パレット上の混色にはよらず,純色の並置によって色彩を再構成し,画面によりいっそうの輝きをもたらそうというものであったが,最終的には画面を輝き,色彩,ハーモニーといった要素に分割し,各要素の恩恵を最大限に引き出すことを目的とした。しばしばこれと混同される点描主義は,シニャックによれば,この方法論の技術的な手段にすぎない。

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All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

世界大百科事典内のディビジヨニスムの言及

【ゴブラン織】より

…パリ近郊で,とくに17~18世紀,国王の庇護を受けて作られたタピスリー(ヨーロッパの綴織(つづれおり))をさす。その名は広く世界に知られ,ゴブラン織はタピスリーの代名詞としても用いられる。 フランスでは中世後期にパリやアラスなどを中心にタピスリーが盛んに織られていたが,百年戦争による荒廃などが原因で15世紀半ば以降,その生産は衰退していた。そのため中心地はトゥルネー,ブリュッセルなどフランドル地方(現在のベルギー)に移り,ルネサンス様式を取り入れた新しい様式のタピスリーも同地方で織られていた。…

【新印象主義】より

…前者によれば,色彩は網膜上で混合され――たとえば青と黄は網膜上で結びつき,緑として知覚される――,後者によれば,隣接する色彩は影響しあい,とくに補色どうしは互いの輝きを高めあう(これと関連して,ある色彩の周辺部はその補色のかげりを帯びる)。こうして,画面が最高度の輝きを得るために,色彩は当然原色ないし純色に分割されねばならず(ディビジヨニスム),そのもっとも効果的な技法として,純色の小斑点を画面に無数に並べていく点描主義が生みだされた(これによれば,たとえば日のあたる牧草地は,次のような3系統の点描によって複雑に構成される。緑――草の固有色,オレンジおよびオレンジイェロー――日光とその反映,緑黄色――草に吸収された日光,隣接部分の紫の補色)。…

【点描主義】より

…ポアンティイスムという。新印象主義を基礎づけるディビジヨニスムの主要な技法。1886年,フェネオンFélix Fénéonによってこのように名付けられた。…

【光】より

…ところが,陽光を構成する光は集まれば白色光になるが,物質である絵具は混ぜるにつれて明るさを失う。そこで案出されたのが,陽光を反射する対象の色彩を混色によらず基本色の並列で示すことにより,明るさを保持しつつ見る者の網膜上に中間色を喚起するというやり方であった(ディビジヨニスム点描主義)。西洋絵画における写実的な光の表現の探求は,ここでその極限に達したといえる。…

※「ディビジヨニスム」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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