デジタルテレビ(読み)でじたるてれび(その他表記)digital TV

日本大百科全書(ニッポニカ) 「デジタルテレビ」の意味・わかりやすい解説

デジタルテレビ
でじたるてれび
digital TV

デジタル信号による送受信方式のテレビ放送総称または受像機。世界各国は衛星、地上波ケーブルを用いてデジタル放送を進めており、自由な放送方式を認可している。日本ではまずCSデジタル放送が1996年(平成8)に始まり、2000年にはBSデジタル放送が、2003年には地上デジタル放送が開始された(地上デジタル放送の完全移行は2011年)。デジタル化により信号処理は容易になるので、高精細化と多チャンネル化、データ放送が可能となり、パソコンや家庭用電気機器など他のメディアと連動できるように信号を統合した受像機が開発されてきた。高精細テレビにはハイビジョンに似た走査線1080本の飛び越し走査と、パソコンに似た720本の順次走査方式が提案され、前者はアメリカのCBSNBCと日本のNHKとほとんどの民放後者ABCフォックスが採用を決定している。従来テレビ受像機との接続用のセット・トップ・ボックス、パソコン向けの増設ボード、標準型デジタルテレビや大画面高精細受像機、インターネットと接続可能なメディアプロセッサーなどが開発され、放送とインターネットを融合した番組も制作されている。

[岩田倫典]

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ASCII.jpデジタル用語辞典 「デジタルテレビ」の解説

デジタルテレビ

従来のアナログのテレビ放送に代わって、デジタル技術を用いて高画質・多チャンネルを実現するテレビ放送のこと。または、デジタルのテレビ放送を受信できるテレビのこと。アナログのテレビでデジタル放送を受信するには、専用チューナーが必要である。現在は、BSデジタル放送やCSデジタル放送で利用されている。

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