CSデジタル放送(読み)しーえすでじたるほうそう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「CSデジタル放送」の意味・わかりやすい解説

CSデジタル放送
しーえすでじたるほうそう

通信衛星CS:communications satellite)を使ったデジタル放送サービス。日本では1996年(平成8)にパーフェクTV!が初のサービスを開始し、後続のJスカイBと1998年に合併、スカイパーフェクTV!(現、スカパーJSAT(ジェイサット))としてサービスを始めた。1997年にはディレクTVもスタートしたが、2000年(平成12)にスカイパーフェクTV!へ統合されたため、これ以降、事業者はスカパーJSATの1社のみとなった。同社は映画、ドラマ、スポーツ、音楽、趣味・教養系などを中心に、テレビ・ラジオあわせて300以上の専門チャンネルを展開する有料放送サービスである。東経124度と128度の通信衛星から専用アンテナとチューナーを使って視聴できる「スカパー!プレミアムサービス」に加え、BSデジタル放送放送衛星と同じ東経110度の赤道上にある通信衛星を使った「スカパー!」を提供している。後者110度CSデジタル放送)は、チャンネル数は少ないがBS放送と同じアンテナで受信できるほか、テレビやレコーダーなどの受信機は、BS/110度CSチューナー内蔵タイプが一般化しており、この場合はBS/110度CSアンテナを設置するだけで受信できるというメリットがある。

[米倉 律 2023年8月18日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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