ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「デスポイナ」の意味・わかりやすい解説 デスポイナDespoina 古代ギリシアのアルカディア地方で,密儀の主神として尊崇された神秘的女性神格の呼称。雌馬に変身したところを雄馬になったポセイドンに犯されたデメーテルから,アレイオンという神馬とともに生れたとされ,実名は密儀のなかでしか教えられなかったため,通常は「女主人」を意味するこの称号によって呼ばれた。エレウシスの密儀におけるペルセフォネに相当する冥界の女王であったと想像される。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by