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密儀 みつぎmystery

翻訳|mystery

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

密儀
みつぎ
mystery

秘儀ともいう。特別の資格をもつ者だけに参加を許し,また新たに特別の資格を与えるために行う神秘的儀礼ギリシア語の語源は「奥義」を意味する。元来は信仰を固めるために,宗教上の奥義を具体的な形 (制度) に表わしたものであるが,対外的には秘密性の保持,成員の選民意識の高揚,内部的には秩序と連帯の維持という重要な社会的機能をもつ。キリスト教秘跡真言密教における加持灌頂 (かんじょう) の類,その他宗教的性格の強い秘密結社,きわめて伝統的生活をおくる社会の成年式,呪術などにおいて行われる非公開の儀礼がその例である。

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世界大百科事典 第2版の解説

みつぎ【密儀 mystery】

一般に,信徒以外には秘密とされている宗教儀礼をいう。ギリシア語ではミュステリオンmystērionで,〈(目や口を)閉ざす〉という意味のmyeinに由来する。特に古代ギリシア・ローマにおいては多くの宗教が,このような秘密の儀礼の執行を特徴としていた。その中で最も有名なものは,ギリシアのアッティカ地方の町エレウシスで行われていた密儀で,地名にちなんで〈エレウシス密儀〉とよばれている。密儀の主神はデメテルとその娘ペルセフォネ(コレー)であった。

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大辞林 第三版の解説

みつぎ【密儀】

ある資格をもった者だけが参加することのできる秘密の儀式。また、その資格を与えるために行う秘密の儀式。密儀を中心とする宗教は密儀宗教と呼ばれ、オルフェウス教・エレウシス秘儀などがある。秘儀。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

密儀
みつぎ

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世界大百科事典内の密儀の言及

【宗教劇】より

…劇の中では,ときに悪魔が跳梁跋扈(ちようりようばつこ)し,舞台の袖にはグロテスクに形象化された地獄が大きな口をあけているのであった。このような劇は,かなり世俗化したものまで含めて,演劇史で〈聖史劇〉あるいは〈神秘劇〉と呼ばれているが,これらはいずれも当時の呼び名であったフランス語〈ミステールmystère〉,英語〈ミステリー(・プレイ)mystery(play)〉などの訳語であり,もとはラテン語の〈ミュステリアmysteria〉(秘密の儀式,秘儀の意)に由来している。 フランスでは,14世紀後半から各地で〈受難劇団〉の設立が相次いでいたが,15世紀に入り,1452年には聖史劇(受難劇)の頂点というべき有名なグレバンArnoul Gréban(1410ころ‐70ころ)の《受難の聖史劇Mystère de la Passion》も出現した。…

※「密儀」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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