トゥルヌス(英語表記)Turnus

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「トゥルヌス」の意味・わかりやすい解説

トゥルヌス
Turnus

ローマの伝説上の英雄ウェルギリウス叙事詩アエネイス』によれば,ダウヌスとニンフであるウェニリアの息子でルトゥリ人の王。ラウィニア婚約者であったが,その父親彼女をトロイ人アイネイアスにとつがせようとしたため怒り,トロイ人たちのイタリア定住に反対して激しく戦い,アイネイアスに倒された。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のトゥルヌスの言及

【ローマ神話】より

…あるいは対応するものの見いだしがたい神や多くの英雄は,ラテン語化した名称で受容したのであった。前者の例としてはゼウスはユピテルに,クロノスはサトゥルヌスに,ヘラはユノに,アフロディテはウェヌス(ビーナス)に,ディオニュソスはリベルに同一視されたし,ラテン語化による受容の例としてはアポロンがアポロに,アイネイアスがアエネアスとなった。と同時にそれぞれのギリシアの神々について語られた神話をも,ローマの神名に置き換えて受け入れることになった。…

※「トゥルヌス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android