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婚約者 こんやくしゃI promessi sposi

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

婚約者
こんやくしゃ
I promessi sposi

イタリアの詩人,小説家アレッサンドロ・マンゾーニの歴史小説。3巻。 1827年刊。スペイン支配下の北イタリアを舞台に,婚約中の若い男女レンツォとルチーアをめぐって,独立前夜のイタリア国民の政治的悲願を描く。この作品によってマンゾーニはロマン主義に基づくイタリア最大の近代小説を書き上げるとともに,純正なイタリア国語の確立をはかった。

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デジタル大辞泉の解説

こんやくしゃ【婚約者】[書名]

《原題、〈イタリア〉I Promessi sposiマンゾーニによる長編歴史小説。17世紀の北イタリアを舞台に、青年レンツォと婚約者のルチアが紆余曲折を経て結ばれるまでを描く。初版は1827年刊行。決定版は1840年から1842年に分冊で刊行。別邦題「いいなづけ」。

こんやく‐しゃ【婚約者】

結婚の約束を交わした相手。許嫁(いいなずけ)。フィアンセ
[補説]書名別項。→婚約者

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大辞林 第三版の解説

こんやくしゃ【婚約者】

婚約した相手。フィアンセ。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

婚約者
こんやくしゃ
I Promessi sposi

イタリアのロマン主義を代表する作家A・マンゾーニの大作でカトリシズムのモラルをテーマにした長編歴史小説。1827年に初版、40年に決定版が出た。舞台は1628年ころのスペイン支配下のロンバルディア地方。コモ湖畔のレッコという村の貧しき農民の婚約者レンツォとルチーアは司祭に結婚式を拒否された。ルチーアを見そめていたその地方の領主の1人が彼女を奪おうとたくらんで手下の悪漢を送ったからである。2人は離れ離れに村を去り身を隠すことになったが、それぞれの波瀾(はらん)に富んだ遍歴の物語が、歴史的事実である当時の腐敗した社会や教会の情況や、飢饉(ききん)、ミラノでの民衆蜂起(ほうき)、戦争、ペストの流行などの深刻な事件のリアリスティックな記述の間に、巧みに織り込まれて展開してゆく。文豪の筆はフィレンツェのことばを模範にして、荘厳な趣(おもむき)をもつまでに洗練されていて、美しい。ルチーア誘拐に共謀したある堕落した領主がキリスト教へ回心したため、物語はその頂点で奇跡的に逆転し、捕らえられた彼女は彼の温情により救われた。主人公の2人はその後さらに紆余曲折(うよきょくせつ)を経て、ハッピー・エンドに至る。[山本まゆみ]

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