トゥルヌ・セベリン(読み)とぅるぬせべりん(英語表記)Drobeta-Turnu Severin

日本大百科全書(ニッポニカ) 「トゥルヌ・セベリン」の意味・わかりやすい解説

トゥルヌ・セベリン
とぅるぬせべりん
Drobeta-Turnu Severin

ルーマニア南西端、メヘディンチ県の県都。古称ドロベタ、正称ドロベタ・トゥルヌ・セベリン。セルビアとの国境を流れるドナウ川下流左岸に臨む港湾都市。旧ユーゴスラビアとの共同で建設されたドナウ鉄門ダムの下流に位置する。人口10万4035(2002)。造船、木材加工、食品の各工業がある。ローマ皇帝セプティミウス・セウェルス(ルーマニア名セベル)の時代にこの地にドロベタ城が築かれ、地名は皇帝の名にちなむ。13~15世紀には要塞(ようさい)都市として発展。現在の町は1833年に建設された。ローマ時代の橋や城の跡が残る。市内に広大なバラの花壇があることで有名。

[佐々田誠之助]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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