トリプルゼロ・オプション(英語表記)Tripple-zero Option

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

中距離核戦力 INF全廃条約の廃棄対象に戦術核兵器を含めようとの提案。 1981年 11月に開始された INF交渉においてアメリカは,ソ連が配備済みの SS20,SS4,SS5をすべて撤去するならばアメリカはパーシング II,地上発射巡航ミサイル GLCMをヨーロッパに配備しないとのゼロ・オプションを提案した。これらの INFは射程 1000~5500kmで,長射程 INFと呼ばれた。これに対しソ連は,射程 500~1000kmの短射程 INFも含めた欧州配備のすべての長・短射程 INFを全廃するというダブルゼロ・オプションを提案,さらに日本などヨーロッパ以外の諸国の要望にこたえてアジア地域も対象に含めた世界的規模でのグローバル・ダブルゼロ・オプションを提案,87年 12月の条約調印にいたった。しかし,ソ連に近接する西ドイツは,射程 500km以下の戦術核兵器を廃棄の対象にしなかったことを不満とし,長・短射程 INFに加えて戦術核兵器の撤去も求めるトリプルゼロ・オプションの提案を行なった。

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