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ドレスタット Dorestad

世界大百科事典 第2版の解説

ドレスタット【Dorestad】

初期中世に栄えた,ネーデルラントの商業中心地。ユトレヒトの南東方,ライン,レック両川の分流点に位置。当時活発な商業活動を展開したフリーシー人(フリースラント)による北西ヨーロッパ商業の要衝として7世紀前半に成立し,8世紀中ごろから9世紀後半にかけて繁栄した。9世紀中ごろからたびたびノルマン人に襲われて衰微し,ついに消滅した。発掘調査によれば市域は長さ約1km,横200~650mの規模で,遺物は外国からの輸入品が大部分を占める。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

世界大百科事典内のドレスタットの言及

【商業】より

…ライン,ロアール両河にはさまれた地域とイングランドとの商業関係はすでに7,8世紀において緊密であったことが指摘されている。カントビク,ドレスタットがその中心であり,毛織物,毛皮,奴隷,穀物,塩,南方のブドウ酒などが取引された。この交易は9,10世紀にノルマン人の侵攻により一時混乱したが,やがて前述した農業生産力の増大と相まって,北海・バルト海商業圏が形成され,イングランド,スカンジナビア,さらに東方のスラブ地域が密接に結びつけられるようになった。…

【フリースラント】より

…数多くの湖と運河で結ばれた11の中世都市をスケートで駆け巡る競技は,冬の年中行事である。
[歴史]
 ローマ時代,フリーシー人はローマ帝国の国境であったライン川の外側(右岸)に住み,ドイツのウェーザー川に至るまでの北海沿岸に勢力を拡大し,ドレスタットを中心に旺盛な商業活動を展開した。フランク王国の勢力拡大とともに,フリーシー人の勢力圏の西半分はその影響下に入り,キリスト教化が進んだ。…

※「ドレスタット」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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