日本大百科全書(ニッポニカ) 「ナウエル・ワピ湖」の意味・わかりやすい解説
ナウエル・ワピ湖
なうえるわぴこ
Lago Nahuel Huapi
アルゼンチン南部、パタゴニア地方にある湖。南緯41度のアンデス山脈東麓(とうろく)に位置する。過去の氷河のモレーン(氷堆石(ひょうたいせき))でせき止められてできた氷河湖である。面積約550平方キロメートル。長さ80キロメートルに対し幅は広い所で10キロメートルと細長い形をし、多くの入り江が分岐している。水面の標高は767メートル、水深は300メートルを超える所もある。アンデス山脈の白峰を望む景勝地で「南米のスイス」の異名をもつ。南岸にはアルゼンチン第一の保養観光都市バリローチェ(正称サン・カルロス・デ・バリローチェ)がある。
[松本栄次]