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ナシール・アッディーン・アットゥーシー Naṣīr al‐Dīn al‐Ṭūsī

世界大百科事典 第2版の解説

ナシール・アッディーン・アットゥーシー【Naṣīr al‐Dīn al‐Ṭūsī】

1201‐74
イランの十二イマーム派の神学者,哲学者,天文学者。トゥースに生まれ,バグダードで没。フレグのイラン侵攻後は,その政治顧問となり,彼がフレグの命によって建設した天文台がアゼルバイジャンのマラーガMarāghaに残っている。哲学者として彼はイブン・シーナーの存在論の真意を把握し,近世イラン哲学の主流である〈存在の根源的実在性aṣāla al‐wujūd〉の説の基礎を築いた。主著は《イブン・シーナーの指示と覚醒の書注解》《ナーシルの倫理書》《イル・ハーン天文表》。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

世界大百科事典内のナシール・アッディーン・アットゥーシーの言及

【アラビア科学】より

…それはアラビア世界が東西から政治的に圧迫されつつも,なおその科学文化の最後の光芒を放つ晩期である。この時期を代表する学者として3人をあげれば,イブン・ルシュド(ラテン名アベロエス)とナシール・アッディーン・アットゥーシーイブン・ハルドゥーンであろう。イブン・ルシュドは,12世紀にアリストテレスの著作の全貌がようやく西欧世界にわかりかけてきたときに,すでに膨大なアリストテレス注釈を書き,ラテン世界にアベロエス派なるものをつくり出して甚大な影響を与え,近代科学思想の形成に大きく貢献した。…

※「ナシール・アッディーン・アットゥーシー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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