日本大百科全書(ニッポニカ) の解説 ナバラ(André Navarra)なばらAndré Navarra(1911―1988) フランスのチェロ奏者。ビアリッツ生まれ。トゥールーズ音楽院を経て、1927年パリ音楽院を卒業。ベルリンでカール・フレッシュにバイオリンを学ぶ。37年ウィーン国際コンクールで第一位。カザルスに師事してさらに腕を磨き、独奏者・室内楽奏者として活動。62年(昭和37)初来日。バイオリンの奏法を加味した流麗な演奏で知られ、協奏曲のような技巧的な作品より、チェロ・ソナタのような室内楽曲で真価を発揮した。[岩井宏之] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例