ビアリッツ(その他表記)Biarritz

デジタル大辞泉 「ビアリッツ」の意味・読み・例文・類語

ビアリッツ(Biarritz)

フランス南西部、ピレネーザトランチック県の都市バイヨンヌ近郊にあり、ビスケー湾に面する。19世紀にナポレオン3世皇后ウージェニーが好んで訪れて以降、海岸保養地として発展

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改訂新版 世界大百科事典 「ビアリッツ」の意味・わかりやすい解説

ビアリッツ
Biarritz

フランス南西部ピレネーザトランティク県の観光都市。人口2万9000(1990)。スペイン国境から28km,ランド地方にかけて連なる〈コート・ダルジャン(白銀海岸)〉に位置する。ナポレオン3世が離宮を構えるなど,19世紀後半から,全ヨーロッパに有名な社交的保養地,海水浴場として発展した。灯台や〈聖母の岩〉から見た砂浜岩礁のつくり出す海岸風景は壮大である。海洋博物館のほか,カジノやスポーツ施設があり,また,バスク地方各地への観光コースにも恵まれている。1865年のナポレオン3世とビスマルクとの間の〈ビアリッツの密約〉の地。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ビアリッツ」の意味・わかりやすい解説

ビアリッツ
びありっつ
Biarritz

フランス南西部、ピレネーザトランティク県の都市。バイヨンヌの西7キロメートル、スペイン国境に近いビスケー湾に面して位置する。人口3万0055(1999)。温和な気候と美しい砂浜、鉱泉に恵まれ、夏は海水浴場、冬は避寒地として知られる。もと漁村であったが、ナポレオン3世とその皇后が好んで訪れるようになり、以来保養地として発展した。イギリスビクトリア女王エドワード7世も来訪した。

[青木伸好]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ビアリッツ」の意味・わかりやすい解説

ビアリッツ
Biarritz

フランス南西部,ピレネーザトランティク県のビスケー湾に面する町。かつては小漁港であったが,ナポレオン3世とその妃ウージェニーが特に海食崖奇岩に囲まれた小港を愛して滞在してから高級避暑地,保養地として発展。「保養地の女王,王たちの保養地」と呼ばれ,国際的に有名。気候は温暖で,特色あるバスク地方の文化が魅力を加えている。 1865年のプロイセンとのビアリッツ密約の締結地。人口2万 8887 (1990) 。

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百科事典マイペディア 「ビアリッツ」の意味・わかりやすい解説

ビアリッツ

フランス南西部,ピレネー・ザトランティク県の町。ピレネー山麓,ビスケー湾岸にある。海水浴場,温泉があり,気候温和な保養地として有名。2万8742人(1990)。

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