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ナーラーイラディブヤプラバンダム Nālāyirativyaprapantam

世界大百科事典 第2版の解説

ナーラーイラディブヤプラバンダム【Nālāyirativyaprapantam】

南インドで7世紀から9世紀にかけて活躍したビシュヌ教の宗教詩人14名の作品を集めて,10世紀にナータムニNāthamuniが編纂したビシュヌ派聖典。《四千頌歌集》を意味する。タミルの伝統的な文学技法に基づいて,ビシュヌ神への信仰を熱烈にうたい上げた詩を多く含む。紀元後数世紀以降南インドに広まった帰依信仰運動(バクティ)の中から生まれたもので,ヒンドゥー教のもう一つの大きな一派であるシバ派の聖典《ティルムライ》,なかでもその中核をなす詩編《デーバーラム》に対応する。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

世界大百科事典内のナーラーイラディブヤプラバンダムの言及

【アールワール】より

…ナンマールワールの詩にも見られるように,彼らはみずからを夫(ビシュヌ)にいまだ触れられたことのない妻になぞらえることを好み,その切々とした愛と愛ゆえの悲しみの中にあたかも狂うがごとき神への衝動を表白している。彼らの詩は10~11世紀ころに《ナーラーイラ・ディブヤ・プラバンダム》(四千詩節集,伝ナーダムニ編)というかたちで集成された。アールワールたちのかもし出した熱烈な一神教的雰囲気を背景に,やがてヤームナムニ,ラーマーヌジャなどの学匠(アーチャーリヤ)たちがシュリーバイシュナバ派の神学体系を確立した。…

【インド文学】より

…7,8世紀を頂点に,ナーヤナール(シバ派),アールワール(ビシュヌ派)と呼ばれる宗教詩人が数多く現れて,熱烈な信仰を歌にうたって各地の寺院を巡り歩いた。彼らの歌は後に集大成されて,シバ派の聖典《ティルムライTirumuṟai》とビシュヌ派の聖典《ナーラーイラディブヤプラバンダムNālāyira‐divya‐prabandham》となった。 10世紀から12世紀にかけて,南インドはチョーラ朝の下で最盛期を迎える。…

【ナンマールバール】より

…別名シャタコーパŚathakopa。《ティルバーイモリ》ほか3編の宗教詩があり,これらはすべてビシュヌ教の聖典《ナーラーイラディブヤプラバンダム(四千頌歌集)》に収められている。彼の作品は哲学的傾向が強く,のちのビシュヌ教神学に大きな影響を与えた。…

※「ナーラーイラディブヤプラバンダム」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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