ニトロソ基(読み)にとろそき(その他表記)nitroso group

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ニトロソ基」の意味・わかりやすい解説

ニトロソ基
にとろそき
nitroso group

有機化合物に含まれる-N=O(-NO)で表される原子団のこと(無機化合物の場合はニトロシル基とよぶ)。ニトロソ基をもつ化合物をニトロソ化合物という。単量体のニトロソ化合物は可視部に吸収があるので色をもっていて、ベンゼン環にニトロソ基がついたニトロソベンゼン緑色を呈し、脂肪族の2-メチル-2-ニトロソプロパンは溶液にすると青色を呈する。電気陰性基であり、p(パラ)-ニトロソブロモベンゼンの臭素は容易に加水分解される。アミン活性メチレンと脱水縮合して、アゾまたはイミノ化合物を生ずる。

[加治有恒・廣田 穰 2015年3月19日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ユーラシア大陸、北アメリカ大陸北部に広く分布し、日本では北海道にエゾヒグマが生息する。成獣は体長2メートル以上、体重300キロにもなり、日本最大の陸生動物として知られる。雑食性で草や木の実、サケ、シ...

ヒグマの用語解説を読む