ニュートンポテンシャル(その他表記)Newtonian potential

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ニュートンポテンシャル」の意味・わかりやすい解説

ニュートンポテンシャル
Newtonian potential

万有引力クーロン静電気力や静磁気力のような中心力に関し,その大きさが中心からの距離 r の2乗に逆比例する逆二乗力場のポテンシャル。ポテンシャルを U で表わすと,Uc/r である。ここで c は正または負の定数であり,U の基準点は無限遠点にあって U(∞)=0 である。質量 m を中心とする万有引力では U=-Gm/r ( G万有引力定数) ,電荷 q を中心とするクーロン力では Uq/4πε0r ( ε0真空誘電率) である。力の中心が多数ある多中心系のポテンシャルは各中心によるポテンシャルの和で与えられる。

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世界大百科事典(旧版)内のニュートンポテンシャルの言及

【ポテンシャル論】より

 現在では,一般の空間Xの測度μとX×Xの関数K(x,y)が与えられたときに決まる関数,のことを〈Kを核としμを質量分布とするポテンシャル〉と呼び,このような関数に関連した理論をポテンシャル論という。Xが三次元ユークリッド空間のとき,K(x,y)=|xy-1を核とするものをニュートンポテンシャルNewton potentialという(dμ=-GρdVとしたものがちょうど前述のものである)。二次元ユークリッド空間では,K(x,y)=-log|xy|を核とする対数ポテンシャルが重要である。…

※「ニュートンポテンシャル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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