日本大百科全書(ニッポニカ) 「ニューヨーク州立大学」の意味・わかりやすい解説
ニューヨーク州立大学
にゅーよーくしゅうりつだいがく
The State University of New York
アメリカ合衆国ニューヨーク州の公立高等教育制度を包括する総称で、ニューヨーク市立大学群制度(CUNY(クーニー))との対照でSUNY(スーニー)とよばれる。1948年ニューヨーク州議会によって州内の公立高等教育機関を統合して創設され、州知事の任命になる16人の理事会と大学総長とにより管理されている。本部はオルバニーにあり、ほかにビンガムトン、バッファロー、ストーニーブルックStony Brookの4校の総合大学、3校の医科大学、修士課程レベルまでの幅広い教養と専門職教育を提供する13校のカレッジ、8校の工科カレッジ、ほかの私立大学との共同経営になる併設学部5、シラキュースにある全米でもユニークな森林・環境科学のカレッジ、30校のコミュニティ・カレッジなど、全体で64のキャンパスからなる。全体の学生数は40万9886人(2003)で、世界で最大規模の公立高等教育制度となっている。
[喜多村和之・杉谷祐美子]