ネルボ(英語表記)Amado Nervo

改訂新版 世界大百科事典 「ネルボ」の意味・わかりやすい解説

ネルボ
Amado Nervo
生没年:1870-1919

メキシコモデルニスモ詩人グティエレス・ナヘラの弟子としてモデルニスモ詩運動に入り,のち彼みずから《レビスタ・モデルナ》誌を創刊,1898年から1903年まで同誌に拠ってメキシコでの近代詩活動を展開した。また1905-18年マドリードに滞在し,ヨーロッパの洗練された詩と接触するとともに,1910年パリでのダリオとの運命的な出会いによって《静けさ》(1914)などの秀作を発表した。彼の詩の特徴は,仏教などから影響を受けた宗教的神秘性にある。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ネルボ」の意味・わかりやすい解説

ネルボ
Nervo, Amado

[生]1870.8.27. テピク
[没]1919.5.24. モンテビデオ
メキシコの詩人。ヨーロッパでニカラグアの詩人 R.ダリオと知合い,やがて『レビスタ・モデルナ』誌の編集長 (1898~1903) として,メキシコにおける近代主義の詩の成立に貢献した。のちに外交官としてスペイン,アルゼンチン,ウルグアイにおもむいた。作品は『詩集』 Poemas (1902) ,『静穏』 Serenidad (14) ,『不動愛人』 La amada inmóvil (20) など。

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