ノチチア・ディグニタツム(英語表記)notitia dignitatum

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ノチチア・ディグニタツム
notitia dignitatum

後期ローマ帝国の官職表。一種の在職証明書として官僚が保持していた。現存するのはただ一部,ゲルマニア地方の高官が所有していた,395~421年頃作成のものの写し (16世紀) のみ。それには最高官の近衛都督から属州総督にいたる東西帝国の民政,軍政の官職名と簡単な職務内容,管轄下の役職,部隊名,記章などが記されている。全帝国領のみならず,すでに領土でなくなった地域の官職も付記されている。この時期の帝国,各地方の行政・軍事制度を知るうえできわめて重要な史料である。

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