ノビシアド

改訂新版 世界大百科事典 「ノビシアド」の意味・わかりやすい解説

ノビシアド

イエズス会東インド巡察師バリニャーノにより,1580年(天正8)豊後国臼杵に設立された修練院。原語はポルトガル語のnoviciado。修練士はセミナリヨ出身の日本人イルマンとヨーロッパ人イルマンから成り,イグナティウス・デ・ロヨラの霊操,黙想,霊的読書など修道生活に専念する2年の修練期間終了後,清貧貞潔,従順の三誓願を立てて豊後国府内のコレジヨに入学した。戦乱迫害のために移動し,最終地は長崎で,1614年(慶長19)まで続いた。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 井手

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android