日本大百科全書(ニッポニカ) 「イルマン」の意味・わかりやすい解説 イルマンいるまんirmão カトリック教会の修道士。キリシタン時代(16世紀中期~17世紀中期)にはそれをポルトガル語でイルマン(兄弟)と称した。正しくはイルモンとかイルマンウに近い音だが、日本人は「伊留満」の字をあてた。従順、貞潔、清貧の三誓願をたてて修道院で共同生活をする男子の総称で、そのうち多くの人が司祭、すなわちバテレン(伴天連。神父を意味するポルトガル語のパードレが転訛(てんか)したもの)の位にあげられた。1591年(天正19)を例にとると、在日イエズス会員は142人で、そのうち約3分の2がイルマンであった。[松田毅一][参照項目] | バテレン 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「イルマン」の意味・わかりやすい解説 イルマン(伊留満)イルマン キリシタン布教時代,バテレン (伴天連の字をあてる。パードレの音訳。神父の意) に従って布教した助修士のこと。ポルトガル語 irmão (兄弟) の音訳。普通は修士と訳す。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報