清貧(読み)セイヒン

デジタル大辞泉 「清貧」の意味・読み・例文・類語

せい‐ひん【清貧】

私欲をすてて行いが正しいために、貧しく生活が質素であること。「清貧に甘んずる」
[類語]貧乏貧困貧窮貧苦窮乏困窮困乏困苦生活苦ひん赤貧極貧じり貧貧寒じり安どか貧素寒貧すかんぴん不如意ふにょい文無もんな落ち目減退後退下火退潮尻すぼまり廃頽下り坂左前不振先細り下がり目低落廃る廃れる傾く寂れるつましい質素簡素地味つづまやかつつましいつつましやか質実

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「清貧」の意味・読み・例文・類語

せい‐ひん【清貧】

  1. 〘 名詞 〙 貧乏だが、心が清らかで行ないが潔白であること。余分を求めず、貧乏に安んじていること。
    1. [初出の実例]「家素清貧。事母至孝。公俸所当。皆施親友」(出典日本文徳天皇実録‐仁寿二年(851)一二月癸未)
    2. 「清貧は常に楽しみ、濁富は恒に愁ふと云云」(出典:貞享版沙石集(1283)八)
    3. [その他の文献]〔姚崇‐冰壺誡〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「清貧」の読み・字形・画数・意味

【清貧】せいひん

清廉で貧しい。晋・陶潜貧士を詠ず、七首、七〕詩 昔在(むかし)あり 冠を彈(はじ)いて(出仕して)名州に佐たり 一を辭して歸る (ほぼ)儔(たぐひ)し

字通「清」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android