コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

ノモスとフュシス nomos kai physis

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ノモスとフュシス
nomos kai physis

前者は「法律や習俗」,後者は「自然本来のもの」 (人為によっては動かされぬ必然的なもの) を意味するギリシア語。この両者が対立カテゴリーとして登場したのは,アテネにおいてである。法は神聖であり正義と幸福 (利益) は一致するものとされていたが,法律のたび重なる改変や周囲の実情に影響されて,かつては絶対視されていたノモス的なるもの一般の相対性や正義と利益の相反が鋭く自覚されるようになった。当時ソフィストたちは制度や価値は本来ノモス的なものか,それともフュシス的なものかを問題とし,神や正義さえもフュシス的性格を奪われてノモス的なものの領域に組入れられるにいたった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

ノモスとフュシスの関連キーワードディカイオシュネー

今日のキーワード

天網恢恢疎にして漏らさず

《「老子」73章から》天の張る網は、広くて一見目が粗いようであるが、悪人を網の目から漏らすことはない。悪事を行えば必ず捕らえられ、天罰をこうむるということ。...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android