ノームコア(読み)のーむこあ(その他表記)normcore

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ノームコア」の意味・わかりやすい解説

ノームコア
のーむこあ
normcore

ファッション傾向やライフスタイル潮流を示す表現の一つ。「筋金入りの普通」や「究極のシンプル」を意味する造語で、英語のノーマルとハードコアを組み合わせている。だれもが個性的であろうとしすぎることがかえって没個性化を招き、結果的に徹底して普通であることのほうが個性的である、という逆説的な考え方が基本になっている。ニューヨークのトレンド予測集団K-HOLEが2013年秋ごろに公開したレポートで、このことばを初めて使用した。翌2014年、この内容をもとにした『ニューヨーク・マガジン』の記事が話題となり、流行に敏感なファッションブランドなどが、ベーシックなスタイルを重視したデザインを発表したことによって一般に広まった。ファッション以外にもさまざまな分野に影響を与えている。たとえば、工業製品においては、コモディティ化(汎用品化)が進むなかで、製品のもつ本来の意味は何かを問い直す動きが起きた。

[編集部 2016年5月19日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む