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バイパス比 バイパスひbypass ratio

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

バイパス比
バイパスひ
bypass ratio

航空機用ターボジェット・エンジンの一種であるターボファン・エンジンにおいて,ファンだけを流れ,主エンジン内を流れない空気 (バイパス空気) と,主エンジン内を流れる空気との流量比のこと。 1960年頃のバイパス比は 0.5~1.3程度であったが,現在は4~6に増加している。バイパス比が大きいほど,亜音速でのエンジンの推進効率がよく,低速時の燃料消費率が低くなり,またエンジンの排気騒音も低くなる。

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世界大百科事典 第2版の解説

バイパスひ【バイパス比 by‐pass ratio】

ターボファンエンジンにおいて,圧縮機(ファン)のみを通って後方に排出される空気流量と,燃焼器,タービンを通って後方に排出される空気流量との比。航空機の推進装置の全効率はエンジン熱効率と推進効率との積となる。推進効率は飛行速度をV,ファンエンジンの全排出噴流の平均噴出速度をV′とすれば,2/(1+V′/V)で表され,このV′はバイパス比が大きいほど小さくなる。したがって全効率を高め航空機の燃料消費量を減らすには,エンジン熱効率をよくするとともに,飛行速度Vに応じ最適のバイパス比を選びV′が過大にならぬようにしなければならない。

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世界大百科事典内のバイパス比の言及

【ジェットエンジン】より

…今日のターボファンエンジンのほとんどはフロントファンエンジンで,エンジン最前面にあるファンで圧縮された空気は,直接ファンノズルへバイパスされ噴出されるものと,主原動機であるコアエンジンの圧縮機,燃焼器,圧縮機駆動用タービン,ファン駆動用タービンを通りジェットノズルより噴出されるものとに分けられる。前者の流量と後者の流量との比をバイパス比という。ターボファンエンジンでは,Vjはファンノズルよりの空気噴出速度とジェットノズルよりの排気噴出速度との流量平均値となるので,バイパス比によって変わり,バイパス比が大きいほどVjは低下する。…

※「バイパス比」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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