バグダード派(読み)バグダードは(その他表記)Baghdad school

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バグダード派」の意味・わかりやすい解説

バグダード派
バグダードは
Baghdad school

12世紀から 13世紀前半に,アッバース朝の首都バグダードで形成された写本挿絵の画派。ギリシア語文献の翻訳写本の制作に伴い,初めは主として自然科学書,次いで文学的主題の写本挿絵が描かれるようになった。大胆な表現と自由で力強い描写が特徴。様式的にのちのペルシア・ミニアチュールとの共通性が見出される。初期の作品としてディオスコリデス著『薬物論』 De Materia Medica,文学的主題を扱ったものとしてハリーリーの寓話集『マカーマ集』や,『カリーラとディムナ』などの写本挿絵が知られる。

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百科事典マイペディア 「バグダード派」の意味・わかりやすい解説

バグダード派【バグダードは】

12世紀末―13世紀前半,イスラム・ミニアチュールの初期を代表する画派であるが,作家の個人名は未詳。シリアやビザンティンの影響の下にササン朝の伝統をよく消化しており,簡潔で大胆な表現と強い色彩にセルジューク朝トルコの民族性が現れている。

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