バステール(英語表記)Basse-Terre

デジタル大辞泉 「バステール」の意味・読み・例文・類語

バステール(Basseterre)

西インド諸島東部、セントクリストファー‐ネイビス首都小アンティル諸島セントクリストファー島南部に位置する港湾都市。英国植民地時代に建てられたジョージアン様式ビクトリア様式教会などが数多く残されている。バセテール

バステール(Basse-Terre)

西インド諸島東部、小アンティル諸島中部にあるフランス海外県グアドループの首都。バステール島南西岸に位置する港町。フランス植民地時代の街並みが残っており、クルーズ船が寄港する。

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改訂新版 世界大百科事典 「バステール」の意味・わかりやすい解説

バス・テール
Basse Terre

カリブ海リーワード諸島にある,フランスの海外県グアドループの県都人口1万2377(1999)。グアドループを構成する2島の一つ,バス・テール島の南西端,グランド・スフリエール山のふもとに位置するフランス植民地風の町。美しい熱帯林の広がる山麓のやや上部,マツバ族インディオの村落があるサン・クロードSt.Claude市とともに,海,山のすばらしい景観に恵まれている。バナナ貿易のために建設された港もある。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バステール」の意味・わかりやすい解説

バステール
Basse-Terre

西インド諸島東部,リーワード諸島南部,グアドループ島の都市。フランス海外県グアドループの県都。双子島であるグアドループ島の西の島,バステール島の南西岸に位置し,背後に島の最高峰スフリエール山 (1484m) がそびえる。 1643年フランス人により植民地として建設されて以来,島の中心地として繁栄したが,18世紀末北東のポアンタピートルに商業中心地としての地位を譲った。現在コーヒー,カカオ,バニラ,ベーベリ (香料) などの栽培地帯の中心地で,それらの積出港。人口 1万2900(2003)。

バステール
Basseterre

西インド諸島東部,セントキッツ・ネビスの首都。リーワード諸島中部のセントキッツ島南西岸にある。 1627年フランス人が建設。 1783年から 1983年までイギリス領。 1867年大火で破壊されたあと再建。同島唯一の港湾で,周辺の島々への物資供給中心地。主要工業は製糖。市内には聖ジョージ聖堂,政庁舎,植物園などがあり,近郊に国際空港がある。人口 1万2847(2009)。

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世界大百科事典(旧版)内のバステールの言及

【セントクリストファー・ネビス】より

…正式名称=セントクリストファー・ネビスSaint Christopher and Nevis面積=269km2人口(1997)=4万2000人首都=バステールBasseterre(日本との時差=-13時間)主要言語=英語,パトア語通貨=東カリブ・ドルEast Caribbean Dollarカリブ海,小アンティル諸島のリーワード諸島に属するセント・キッツ島とネビス島からなる連邦国家。〈セントキッツ・ネビス〉とも称する。…

【グアドループ】より

…グアドループ島は二つの島から成り,蝶の形をしている。東側がグランド・テールGrand Terre(面積567km2),西側がバス・テールBasse Terre(942km2)と呼ばれ,その名前とは逆に,小さい方のグランド・テールはおおむね低地であり,バス・テールには小アンティル諸島最高峰の火山グランド・スーフリエール(1484m)と,県都バス・テールがある。県域は主島のほか,周辺のマリー・ギャラントMarie‐Galante島,レ・サントLes Saintes島,ラ・デジラードLa De’sirade島と,さらに離れた2島サン・バルテルミSaint Barthélemy,サン・マルタンの5島を含む(ただし,サン・マルタン島は一部オランダ領)。…

※「バステール」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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