バゼドウ(読み)ばぜどう(英語表記)Johann Bernhard Basedow

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

バゼドウ
ばぜどう
Johann Bernhard Basedow
(1724―1790)

ドイツ汎愛(はんあい)派の創始者、啓蒙(けいもう)主義教育者。ライプツィヒ大学で神学を学び、デンマークのリッター・アカデミーの哲学教授となる(1753)。しかし古い正教派の人々と争って職を罷免され(1763)、いっさいの授業を停止された。ルソーの『エミール』に影響を受け、自然宗教と自然道徳を取り入れて教育改革に専心した。『学校と教育および公共の福祉に対する影響について博愛者と資産家に訴える意見書』(1768)で初等教育制度の改革案を提起し、ドイツの進歩的幼児教育学の基礎を築いた。『家庭および父母のための方法書』(1770)では、コメニウス以降初めて教材の根本的改訂を試み、新教科書による学校教育の性格改善に寄与した。諸侯に教育刷新を促し、アンハルト侯Herzog von Anhalt-Dessau, Leopold Friedrich Franz(1740―1817)の教育顧問となり(1771)、デッサウに汎愛学院を設立した(1774)。訓育と体育を重視し、実用的な知識教授による公益的幸福を教育目標にして、直観教授から合自然的教育を根本とした。[増渕幸男]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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