パウリ常磁性(読み)パウリじょうじせい(英語表記)Pauli paramagnetism

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

パウリ常磁性
パウリじょうじせい
Pauli paramagnetism

伝導電子の磁化率は各電子が自由に動きうるならばキュリーの法則に従うはずである。ところが電子はフェルミ分布に従うため低温では縮退していて,磁場を加えても磁化率に寄与しうる電子のスピンの数はフェルミ準位近傍に限られるため,低温では温度によらず一定である。したがって磁化率も一定値をとる。パウリ排他律に依存することからこの名がある。

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世界大百科事典内のパウリ常磁性の言及

【磁性】より

… 遍歴電子の場合も電子のスピンによる磁気モーメントに由来する常磁性を示す。これはパウリ常磁性と呼ばれ多くの金属で見られる。この場合も,電子間の相互作用が弱く,磁場がないときにはスピンによる磁気モーメントは打ち消し合っている。…

※「パウリ常磁性」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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