日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
パーク(Mungo Park)
ぱーく
Mungo Park
(1771―1806)
スコットランド生まれの探検家。1795年、当時、ヨーロッパ人にとっては謎(なぞ)とされていた、アフリカの三大河川の一つ西アフリカのニジェール川の水源と河口を探る目的で、イギリスのアフリカ協会から西アフリカに派遣された。この探検で、彼はニジェール川湾曲部の商業都市ジェンネまで到達しただけで、当初の目的を達成できなかった。1805年、イギリス政府の援助のもとに再度この探検に挑み、ヨーロッパ人にとっては幻の都であったトンブクトゥに到達し、さらに1600キロメートルにわたりニジェール川の航行に成功したが、河口800キロメートル手前のブッサで現地住民と衝突し殺害された。
[原口武彦]
『森本哲郎・広瀬裕子訳『世界探検全集5 マンゴ・パーク ニジェール探検行』(1978・河出書房新社)』